旅人

車窓から覗く景色は 日常のそれと 然程 差はないように思えた
ただ 1つだけ目を惹いたのは 水色のキャンパスに浮く 白い靄
台風の食べ残しだろうか よく見ると同じ高さに 平行線に 綺麗に整列している
それを横目に 彼は 故と異を繋ぐちょうど真ん中あたりを 颯爽と駆け抜ける


いつしかの記憶
旅の記憶
将来への展望を兼ねての 夏の記憶