2017-10-10 旅人 車窓から覗く景色は 日常のそれと 然程 差はないように思えた ただ 1つだけ目を惹いたのは 水色のキャンパスに浮く 白い靄 台風の食べ残しだろうか よく見ると同じ高さに 平行線に 綺麗に整列している それを横目に 彼は 故と異を繋ぐちょうど真ん中あたりを 颯爽と駆け抜ける いつしかの記憶 旅の記憶 将来への展望を兼ねての 夏の記憶