2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

再考

ひとつ 日記を書いた書き終えて今じゃないな って下書きの中に蔵った さて 2つめの日記だなにを書こうか再び考える 日記の書き方なんてどうだろう ちょうど蔵った日記の下にあった 途切れ途切れの短い雑記 綴られながらも 休符が目立つ文章 これにしよ 日記…

言葉の海

言葉を探しているずっとずっと今もどこにでもあるのだけど全部これじゃない って感じがして言葉を探す 苦しい悩ましい辟易する言葉の海は広くて 深くて ヒトはそのだだっ広い水たまりをちっぽけな両手でひとかき身の丈に合った分しか掬えない 掬ったそれを呑…

僕は私は俺は 自分は

一人称を変えるだけで 自分が 自分とは違う何者かになったような錯覚をする 僕は学生です 私は小説家です 俺はバンドマンです誰だお前 って口を挟むのが自分 そりゃあ 言葉を向ける対象にも依る僕は私は俺は 自分は上手く使い分ける ただやっぱり自分こいつ…

死にました 死にました

生きてます 生きてます 僕は無事生きてますこれは本来 昨日書こうとしてたもの 自分の死生観を揺らがした人間のお話 儚く尊い人間のお話 自分が 最も尊敬し 最も影響を受けただろう人間が2人 彼等は死にました死にました 死にました 太宰治彼は死にました194…

だめな日

あぁ だめだ ここのところ体調を崩し続けている 先の戦争で細胞軍は負けてしまったのだろうか 黴菌軍が体内を蝕んでゆく 肌が熱を帯びてる 脳が茹でられてる嫌気がさして洗面所に向かう 蛇口をおもいっきり開いて 冷やい水で がばぁっと顔を流す 熱も一緒に…

ゲシュタルト崩壊

ををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををを…

休憩時間

頬が火照る 体の中がオーブントースターのよう熱せられて 頭の中身がじっくりコトコト とろけてく どろどろとしたチョコレイトのよう左の鼻の穴からばかり体液が ずるずると流れ止まない 机の上にはティッシュの山 上半身の全体重を机に任せて 鐘の音を待つ …

夜が怖い

眠れない夜が続く今年の夏から ずっと 夜の十二時 アラームを6時30分にセットし 灯りを消して ベッドの上で毛布に包まる 瞼を降ろして 睡魔を待つ 夜は怖い無意識に恐ろしい想像をしてしまう どろどろして 形容しがたい化け物が僕の頭を喰い千切る脳が驚いて…

ぬくみ

台風が 昨夜までの雲を 全部掻っ攫っていって 久々に陽の光を浴びたような気がする夏の 焦れるような熱でなく 秋の 抱擁のような温み優しい輝きが 冷気に曝された眼を 温める 眩しくはない 観ていられる 温い 帰り道 いつも 首を回れ右して 雲に見え隠れする…

雨鈴の綠

いつぶりかの小学校懐かしすぎた 郷愁漂う というやつか きょうしつのなかに ならべられた いすとつくえ ちいさいろうかのてんじょう てあらいばのじゃぐち ひくいぐらうんど たいいくかん せまい なんだこれ なんだこれ こんなんだったっけ全部が全部 小さ…

今日は綺麗だった 明日は雨だ

今日は人が多い台風21号 そいつの影響で 地元野球チームの試合が中止になったみたい 向かいのホームにも こちらのホームにも 残念そうな顔をした人が詰まってる 駅のアナウンスが場内に響く 10分遅れらしい 各々文句を言いながら 帰りの電車を待つ 野球 か …

裸眼とフィルター

奇遇なことに 似通った日記を書こうとしていた 眼が悪い 右目は0.5 左目は0.1もない勉強の時は眼鏡 運動する時はコンタクト 上手く使い分けるけど普段生活する時は裸眼 いつも 綺麗な景色を 掠れたレンズ越しに眺めてる 思えば 眺めてる という表現が相応し…

路上の春紫苑

帰り道に咲いてた ちっさく咲いてた 雑草だ 貧乏草だと貶されようと 立派に咲いてた 君に唄を贈ろう 路上の春紫苑すっ と息を呑むんだ ぐっ と沈黙に堪えて さっ と木洩れ日を縫って 閑かに日を辿る誰かに 踏まれ生きてた 讃美など 露に知らず 今日も 路の端…

常世とマグメル

死後の世界行ってみたい其処は虚いか 其処は実なるか有るとも知れず 無きとも知れず死んでみないと分からないなんて 魅力的すぎるじゃない あの世 天国 地獄 極楽 浄土 来世 後世 煉獄 辺獄 黄泉 冥土 冥府 冥界 霊界 他界 黄泉 彼岸 根の国 常世 シェオル …

掴む刹那 霧消とす

あぁあ 何を浮かれてんだか掴みかけていた何かを 喪う 馬鹿馬鹿しい何の為にこんなことやってんだ 自分の為だろ吐き違えんな自分 あの感覚は何処にやった既に霧と化し 握った掌には空っぽだけが浮く 跡形無く散り散りだ 取り戻せんのか 責任取れんのか浮かれ…

正しさ半分 嘘半分 物語は徐に

最近思いついたフレーズ正しさ半分とても気に入っている嘘半分つい繰り返してしまう物語は徐に口ずさみながら ステップ ステップ正しさ半分 嘘半分 物語は徐に 向かいから人が来たら止める聴かれたと感じたら 咳き込んで誤魔化す流石に恥ずかしいじゃない 今…

用法 用量は守って

禁忌を犯した1日に2つも 日記を投稿してしまった日記と謳うからには 1日1つ 当然だ 毎日を記すのだから 薬と同じ 用法 用量を守って使わなければ痛い目を見る しかし 少しばかり訳があるんだ1日に2つ以上書いてしまうと 下書きが溜まってしまう非常に問題 下…

午後4時44分喫茶譚

とても穏やかな喫茶店がある 僕はここに通うのが好きだ 店に入ると 店員さんが丁寧な口調で迎えてくれる 毅然としていて 美しい 時刻は午後4時44分 僕はいつも通り カフェオレを1つ 窓側の席に腰掛け 本と ペンと ルーズリーフのファイルを取り出し テーブ…

遥か君へ

彼はどんどん 前へ 遥か 先へ ただでさえ遠いのに 君はまだ加速していくのか 僕はどうだ 停滞してはいないか彼の存在が膨らんでいく もう追うのが怖いよ 足が縺れる 息が荒がる 立ち止まりたくなる 座り込みたくなるでも君が 勝手に僕の背中を押すから 諦め…

大丈夫 大丈夫

後悔それを口にする人を見ると つい 声かけたくなる大丈夫 大丈夫 よく言われる 後悔の無い人生果たしてそれは 良いものなのだろうか 後悔の無い人生を謳歌していると自負する人を見る度々あなた何も考えてないのではと勘繰ってしまう 捻くれ 後悔は常に 選…

嗤い者

親しき友と 語る 将来を 夢を 語り合う彼は 私を 嗤わない 真摯に 私の夢に 耳を傾ける だから私も 彼の夢に 寄り添う 私は 彼を 嗤わない私と彼の間には 仲介人が1人 ずっと 笑いこけてる 彼女もまた 親しき友である 彼女は 僕らを 笑う 僕らもつられて 笑…

死香とサイレン

パトカーのサイレンが聞こえる 四方から 音響を重ねたように 不協和音が迫ってくる 不安を煽られる音だ 正義の味方が 不気味な音を照らし 悪を追う 悪は近くにいるのかな 声を漏らす刹那 悪は猛スピードで 首元の空気を 掻っ切っていった 言葉を見失う 息苦…

夏の記憶

朝 通勤に走る 働き者 彼らを乗せ走る 絶え間無い 列車の横行 さっぱりとした空気が 街を包む 夜 暗がりを照らす ネオンライト 遥か遠方に どこまでも どこまでも 光の水平線を描く これまた 夏の記憶

旅人

車窓から覗く景色は 日常のそれと 然程 差はないように思えた ただ 1つだけ目を惹いたのは 水色のキャンパスに浮く 白い靄 台風の食べ残しだろうか よく見ると同じ高さに 平行線に 綺麗に整列している それを横目に 彼は 故と異を繋ぐちょうど真ん中あたり…

漫画と小説

漫画を読む いろんな漫画を読む度々思うこの漫画 いつ終わるんだろう 特に 王道漫画でよく見る光景主人公が敵を倒す もっと強い敵が出てくる 主人公が成長 倒す もっと強い敵が… えんどれすどの漫画でもそう 続けようと思えばいつまででも続く 止めようと思…

子離れ

これから6年間かけて 子離れをしてもらいます 入学したて 最初の説明会 校長が放った言葉 まだ覚えている中高一貫校 僕は新入生 周りには同級生 母は横に 父は会社に 確実に 親に向けられた言葉だったそれを聴く 同級生は 何想う 横の母は 何想う 働く父は …

見えてる君と 見えてない私と

君には何が見えているのそう 問いたくなる 私は今日も 教室の中で 友達と談笑する 談笑しつつも 私の目線は 別の方向へ惹きつけられていた 窓際 1番後ろの席で ずっと 外を眺めている彼 彼は へんな子だ なぜか 彼に 密かに惹かれていた彼は 下校時 いつもひ…

噓憑き優良生徒 1

噓をつくのが得意自分にも 他人にも いとも簡単に 息をするように 噓をつく 昔からの難癖である 今更正せない 正そうとも思わないしかし 僕は 真面目な噓つき 悪しき思惑に依って 人を傷つけるような噓はつかない かといって 人を笑わせる類の噓はつけない …

邂逅

暗い 明るみの拒絶 闇中散歩 教室の真ん中 瞼は閉じたまま 突っ伏する 着替えの服を顔と机の間に挟んで枕がわりに 少し汗ばんだ土の匂い 閉じた瞳の先で 光が瞬く 眩暈らしい 開いた窓から 歓声が飛び込んでくる 五月蝿い 鼓膜を激しく叩かれる 脳に響く 頭…

昼夢

駅への渡り通路を歩いている 右から左へ 左から右へ 自動車が足下をくぐり抜けていく 開けた眺望 見晴らしが良い 吹き抜けた風が身体に圧をかけてくる 負けじと踏ん張り 風を押し返す 構内へ入る 人は少なめ 外国人がちらほら ここも変わったな と感傷に浸る…