嗤い者

親しき友と 語る
将来を 夢を 語り合う

彼は 私を 嗤わない
真摯に 私の夢に 耳を傾ける
だから私も 彼の夢に 寄り添う
私は 彼を 嗤わない

私と彼の間には 仲介人が1人
ずっと 笑いこけてる
彼女もまた 親しき友である
彼女は 僕らを 笑う
僕らもつられて 笑みが溢れる
黝んだ感情は 何処にも見当たらない
彼女が笑ってくれるお陰で 煩わしい重さが 空無化する


外では くすくす と嗤い聲が聴こえる
たいへん いじらしく いやらしく
嗤い者は 僕らを 馬鹿だ と云う
黝んだ感情が 周囲の空気に伝染する

どういう思惑で 人を嗤うのだろうか
不思議でしょうがなかった
僕は心の隅で お気の毒に と憫む

そうかそうか 君らは 嗤う人達なんだね
いや 結構
嗤ってもらって 結構結構
理解されるより幾分マシだ
だからどうか
どうか そのままで
そのままで 嗤い続けていておくれ
いつまでも いつまでも