2018-02-11 喧噪は遠く 何度も此処と彼方を行き来している へとへとに疲労した体に鞭打っては もう一度あと一度帰路につけば喧噪が遠退く 耳を塞げば聴こえる脈動 街の雑音はまだ頭の淵に帰る家までの道程は静かだ 靴底がアスファルトを蹴る音と風が私をすり抜ける音 星は雲に覆われて見えない 僅かに漏れた月明かりだけが数歩先を照らす寒さは行きよりも増したようで 公園を囲うフェンスは冷たい 吐息も煙っては夜空に溶けていく静かな場所がやっぱりいい 改めてそう思うし 騒がしいのはいつも人だ