死んだ生き物

今日の夕方
一休みしようとリビングへ向かう
炬燵の中に足を突っ込んで仰向けに寝転ぶ
天井にブラインドの隙間から射し込む夕焼けが閑かに滲む
庭は緑豊かなお伽の国のようで
なんとなく時間が通り過ぎるのをなんもせず見過ごしていた

どのくらい経ったのか
ずっと無感覚に浸り 時の流れに身を任せていた
時間感覚が狂って平衡感覚もおかしい
それに 記憶が曖昧だ
なにしてたっけ
天井眺めてたっけ
寝てはいないはず 多分
でも変な夢を見た心地もする
リビングの隅から全体を見ていたような
そこには死んだ生き物が横たわっていた気もする