なんもない1日1日を

書くテーマを決めてから書き始めるのはもう辞めよう


書き始めはいつも怖い

何を綴ればいい どう構築すればいい
そんなこと考えてないで 文字をなぞれ

始まりなんてみんな怖い

始めから1日1日にタイトルを付けるなんて烏滸がましい行為はすべきでないや
過程なんかにストーリー性なんて求めてたら心が擦り減って足らないや

タイトルを定めた瞬間 アイデアの方向性が定まってしまう
イデアはもっと自由奔放であるべきだ
鎖に繋いじゃダメダメ
無駄に言葉を当て並ばせながら模索すればいい
言葉のベクトル固定は思考の膠着化
揶揄されてもしょうがないね


今日は何があった
なんもなかったな

多分あった けど忘れた
考えてないからだ
勿体無いねぇ 馬鹿だねぇ
馬鹿な僕は居間に一人寐転ぶよ

テレビを点けるとニュースは今日も五月蝿い
近々の報道ではよく人間が死ぬ
不幸な人間が死ぬ
彼ら彼女らが弱かったから?
この世の中が強すぎたから?
僕には見当もつかないが
あらまぁ生きにくい世の中になったことよ

公に取り上げられる死なんて僅かで
寂れたアパートの片隅で人知れず首を吊る誰かが居る

さあ誰かが救わないと
自分が救うか?
無理だね
自分には未だ誰かの為に生きれる程の余裕が無い
結局人任せ人任せ
みんなと同じ人間だもの
脆弱で矮小で醜悪な
なんもない1日1日を 必死に縋り付いて生きてる人間だもの