健康的

今日は天気が良かったので
久し振りに公園にサッカーをしに行った

晴々とした空の下で走る
ボールを壁に向けて蹴る
風を切る感覚
足とボールが衝突する気持ち良い音
煙る砂埃
いつぶりかの土の匂い
まだ体が覚えている感覚を見つけるたび 少し嬉しくなる
だが暫く動かしてない身体は不健康そのもので
固まった関節がよく軋む

走り疲れてベンチに座って
側で遊んでいる小学生達を見る
野球をしている
本当に同じ生き物なのだろうかといつも思う
無垢で純粋で自信に満ちていて 唯一無敵な時期だ
これから色々学んで強くなるのだろうけど
色々学んで世界はもっと広いことを知る
この公園の大将は地球に於けるただ一点でしかないことを知る
強くなってるのか弱くなってるのかわかんない
ただ無知ほど無敵なものはない

そんな時代を通り越して今
もう体力は落ちてるし自信なんてのは何度も剥がれてる
剥がれる度 別のなんかで埋め合わせて
なんでもないように取り繕う

健康的に過ごして
子供に元気を分けてもらって
気付くのはいつも失っている何か