3.11

3.11
忘れていた
私は忘れていた
そうだ今日ではないか
今日で何年だ
7年か
もうそんなにか


7年前の今日
小学5年生の僕は
テレビの前でおやつを食べながらその光景を見ていた
リアルタイムで流れてくる津波
凄いなとは思ったが
そんなに慌てることもなかった
広島は揺れてなかったから
寧ろテレビ番組が全部緊急特番にされた不満の方が大きかった
僕はテレビを消して自室で漫画を読むことにした
その間も東日本では人が死んでいた

震災の深刻さに気付いたのは暫く経ってから
被害を報せるニュースがあまりにも長く続くから
やっと今回の地震の規模に気付いた
その深刻さにも
でもだからといって何かできる訳でもなかった


僕は震災を想像できない
住んでいるこの家が無くなって
家族が死んで
友達が死んで
そんな時 僕はどうなるんだ
生きていけるのかな
想像できない世界だ
でもそんな想像できない世界が目の前に現実として広がっていたのだ

東日本の現状は知らない
どのくらい復興しているのかも知らない
数年前はみんながこぞって復興支援してたけど今はどうなんだろ
その辺も知らない
僕と同じように知らない人が大半なはず
忘れてはいけない とは言っても結局口だけなのかな
大半も今の今まで忘れてた僕も

でもまあ僕らも
気が付けたなら思い出せる
気が付けたなら自分の意見が述べれる
気が付けたなら心を寄せれる
僕らにできるのは多分それくらいです