思考癖

考えることが減ってきていると感じ始めていた

其れは 考えた末の収束か
将又 思考の放棄か
何故 と問うても返信は保留されたまま
その虚無の滞留がただただ恐ろしかった




唐突な氣附き
今至った
一つの違和感が脳裏をよぎる
その刹那を書き留めて永遠にしてやろうと必死に推敲する
答えはでた


考えるとは過去を殺めること

考えないとは未来を殺めること


非常にシンプルだ
ただ僕は今 胸に支えていた溜飲が下がり 納得の最中
あぁそうか と誰かの言葉を呑み込んだような共感を覚えている
あぁこれだ 間違いない
これが僕の答えだ
どうするタイトルを変えるか?
いやこのままで行こう
これも結局思考癖の賜物だ


教えてくれたやつがいる
違和感の正体
僕が嬲り殺してしまった過去の僕だ
一番に囚われがむしゃらに努めてそれでもなお報われなかった僕だ
お前は無我夢中で周りが見えてなくてだから泣くと僕が貶した僕だ

そいつは未だ泣き崩れたまま記憶の中で死んでいる


謝罪でもない懺悔でもない
僕は言う

お前のお陰だ ありがとな


僕が殺した
だから僕が救う
僕にはできる

僕はそいつを救う方法を知っている