第四公園

近所の公園

今日も園内を割るように 通り抜けて帰る


名は第四公園

幼き自分の記憶が詰まった 確かな1つ

今は昔ほど子供たちがお外で遊ばなくなった為か

ブランコは動力を失ったただのオブジェクト

滑り台は不本意な軽さに惑う金属

砂場は雨と風に塗り固められた平地


常に 悄然とした空間が ただただ在った


だから

今日は

この

子供たちが元気に走り回っている光景が
空間を彩る鮮やかな檸檬色の笑い声が

泡沫の夢まぼろしのように感じられた


何か催しでもやっているのか と疑う程に賑わしい


ブランコが楽しそうに音をたてて軋む

滑り台が適度な重量感に喜び震えている

砂場には凸や凹が脈々と波打っている


子供の声が

愉快 という名のメロディーを扇動する

公園が奏でている情景が

明るく 向かう夕暮れの空を照らしている


あぁ ひとっ走りしたいな と

少々の名残惜しさを感じながら公園を後にする